中秋の名月

終戦70年の夏が終わった。

今、徹底的に、観て、聞いて、考えて、書いて、形にする仕事をしている。観察していく人だ。http://keikotakeo.com/

ずっと続いている会社やプロジェクト、ブランドは、日本ではつまり老舗クラス。50年100年、強いては200年程続いている会社も日本には多く、その静かな凄さと真正面から向き合う。その圧倒的な力強さや愚直さ、そしていざという時のおそろし勢いと底力。日本で60ー100周年というと、戦争やその前後の時代背景を読み取らずには成り立たない。夢を!未来を!と戦後の日本を立ち上げた力、思いを抜きにしては語れない。ブランドにはストーリーがあるというが、そのストーリーとは作るものではなく、あるがままの日常や思いの積み重ねこそがストーリ—になっていき、それに時間の積み重ねが重なると事実になりヒストリーなっていく。日本に限らず、世界を見渡しても、長く愛されている物や仕事には、やっぱりそれぞれそれなりの理由や考えがあって、本当に些細なことなんだけど、その些細なことこそが、すごい。圧倒される。そして、そこにこそ各々の愛がギュッと詰まった現れだ。うちが本気だしたら、他は絶対にかなわないので・・・と。遊び心ひとつなければ、出来ない領域だ。

戦後70年という節目にこのテーマで仕事ができるんだから、本当に、とっても運が良いとしか言いようがない最高の夏だった。なんたって面白い。先人達からの恩恵を受け、自由で豊かな現在を生きられることが幸せだし、同時に、例え微々たる力だとしても、思いや考え、そして歴史を未来に伝えることができる仕事をできていることに感謝しかない。なんの巡り合わせなのだろうかとも思うけれど、今までやってきたどの仕事1つでも抜けていたら、技術的にも、精神的にも、今これらの仕事は出来なかったと思う。仕事ができる喜びもあるけれど、どちらかというと、「伝えなければならない・・のでないだろうか?」というおそろしく強い力に私自身が突き動かされる。そしてなんといっても、おもしろい!!とにかく、面白い。

本当に自分でいいのか?大丈夫なのか?と震えるときもあるけれど、そんな時は「面白がって仕事する人に頼みたいと思っています」という頂いた言葉を勇気にかえて。辿ってきた時間や思いに真っ正面から向き合って、愚直でありたい。

帰り道。ぱっと見上げた夜空では、お月様が美しかった。2015年度後半スタート、なんだか楽しみ!かも。